セックスレスで苦しんで死にたいと考えていた私ですが、それでも結婚には素敵な一面もたくさんあるなあと思います。
セックスレスの問題さえどうにかできれば、私の場合は夫になんの不満もありません。気立てが良くて精神的に安定しているし、働き者だし、部屋を散らかさないし(むしろ私が散らかしたものを片付けてくれる)、タバコは吸わない、お酒でのトラブルもなく、金銭感覚も合います。義理実家とも大きな問題はありませんし、私の両親とも仲良くしてくれます。趣味も合いますし、同じものをみて面白い、素敵、美しいと思えるので、一緒に旅行やライブへ出かけるのもとても楽しいです。
もちろん生活上で「こうしてくれたらいいのになあ」と思うことが全くない訳ではないのですが、それにしてもこれ以上ないくらいの夫だと思うんですよね。セックスレスの問題を除いては。
私が結婚してよかったな、夫と暮らしていて幸せだな、と思うのは以下のようなことからです。
一人暮らしは寂しかった
私は大学進学から今の夫との同棲開始までの10年弱、一人暮らしをしていました。はじめは親元を離れて自由を謳歌していたのですが、社会人になったあたりからだんだんと寂しいとf感じる時間が増えていきました。
実家にいた頃は、いつも帰ったら誰かがいて、「お帰り」と言ってくれる。「今日こんなことがあってね」と話す相手がいる。風邪を引いたら薬を出してくれるし、何か食べられそうなものを買ってきてくれる。そういうことがとても懐かしく思い出されたのです。
やっぱり人間は誰かと一緒に住むようにできているのかな、と感じました。20代後半に差し掛かる頃には、一人暮らしは人間としてちょっと不自然な暮らし方なのかも、誰かと暮らしたい、と思うようになっていました。
まあ、別に結婚でなくとも、友達を家をシェアして住むというのでもよかったのかもしれませんけれど。
誰かと一緒に生活する楽しさ
一人は寂しい、虚しいと感じていた私にとって、夫との同棲や結婚生活はとても楽しいものです。一緒に暮らす人がいるというのは、それだけで何か生活に意味が出てくるように思います。一人だと自炊も適当になりますが、二人だとちゃんとしたものを作りますしね。笑
それから、一般的な収入の20代の場合、一人暮らしの家はとても「ちんまり」しています。キッチンも冷蔵庫もお風呂もベランダも全てがミニサイズというか…。どこまでも「仮の住まい」という感じがして(まあ実際借りている部屋なのですが)、ゆったりと暮らせるような雰囲気ではありませんでした。
それが二人で住むようになると、途端に生活が安定してきます。キッチンもお風呂もちゃんとしたものが使えますし、二人でお金を出し合ってやっと「住まい」を手にいれたぞ、という感じです。
野菜を色々買っても余らせることがなくなりましたし、IKEAで家具を買って二人で運び、組み立てるのも楽しいです。軒下に蜂が巣を作っても、二人で協力して駆除できますしね。
頼れる人がいる、という安心感
一人で全てやらなくていい、というのは心理的負担を軽くします。一人暮らしの時はまず生活を一人で維持しなければならなかったため、当たり前ですが働いて家賃を払わなければ!という意識がありました。買い出しも掃除も洗濯も、体調が悪い時にドラッグストアへ薬を買いに行くのも自分です。
でも、二人で住んでいれば、何か困ったことがあった時に頼れるのですよね。飲み物や調味料など重いものを買えば一緒に運んでくれるし、具合が悪ければ仕事帰りに薬を買ってきてもらうこともできます。
突然なんらかの理由で仕事を辞めなくてはならない場合も、二人で暮らしていれば当面の生活はなんとかなります。突然の病気や怪我で入院しても、お見舞いに行ったり必要なものを毎日持って行ってあげたりもできます。こういうのは、友達とのルームシェアでは得難い安心感かもしれませんね。
セックスしない夫との結婚生活、とは
異性の友達と同居している感覚に限りなく近いです。
友達と違うのは、苗字が同じ、恋人や配偶者にしかしないようなスキンシップが多少はある、お互いの実家との付き合いがある、などでしょうか。子供はいないし、生活費は必要な分を出し合っていてお互いの貯金額も知らないし、扶養にも入っていないので、本当にそのくらいです。
夫婦という感覚はありますが、私としては「伴侶」というにはちょっと足りない感じがします。これは、身体的に受け入れられていないと感じているからですね。そういえばよくセックスレス夫婦はお互いの介護(もっというと下の世話)ができないと聞きますが、その通りかも。私も、彼が要介護になったら、面倒を見られる自信がありません。そういうところの感覚が「他人」のままですね。
ずっと一緒にいられたらいいのに
セックスレスの問題に向き合ってくれない夫が憎くて、セックスを拒否されることが辛くて、もう消えてしまいたい、と何度も考えました。なぜかそういう時に思い浮かぶのは離婚ではなく自殺なんですよね。この婚姻関係を終わらせたい訳ではないのです。
いつか私がセックスレスを問題と思わないようになって、夫とのセックスなしで、そして婚外セックスもなしで、夫と暮らしていけるようになればそれがベストだと思います。
夫とセックスできるようになる未来はないでしょう。もともとセックスのあった夫婦ならそんな未来も望めるのかもしれないけれど、夫の場合は無理です。夫が変わらない限り。
そして、婚外セックスは現在確かに私を救ってくれていますが、それをゴールにはしたくありません。彼との関係はいつか必ず終わります。自分を自分でコントロールできなくては、また死にたくなってしまいます。人との関わりの中に自分の価値を見出すのをやめて、どっしり安定したいです。そうすれば今ある幸せをずっと享受できるかもしれません。
婚外セックスしているやつに幸せを享受する権利なんかない、と思う方もいらっしゃるでしょうが、妻からのセックスをひどい言葉と態度で拒否し続けて妻の尊厳を傷つける夫に、浮気がどうこうと言われる筋合いはないのです。
